6 年前
搜影视
徳川11代将軍・家斎の世。伴天連・ジュリアン・ヘルナンドが幕府大目付・松平主水正の娘を黒ミサの儀式において犯すという事件が発生。その結果として生まれた子・眠狂四郎が、名刀無想正宗を腰に市井をぶらつき遭遇する事件と美女…。ニヒルな魅力で田村正和が人気を得た作品で原作者の柴田錬三郎氏から太鼓判を押されたという。。自然主義文学の代表的作家・徳田秋声の同名小説を水木洋子が脚色し、成瀬巳喜男が演出した作品。生まれつき気性が激しく、そのくせ情にほだされやすい女が、次々と男に捨てられながらも生きていく姿を、距離をおいて凝視する。強い女を描くことには定評のある成瀬監督だが、これほど荒々しく終始感情をむき出しにするヒロインは珍しい。成瀬との絶妙のコンビを誇る主演の高峰秀子は、その意志の強さを具現したような肉体で、やや陰影を欠く主人公をはじけ飛ばすように演じ、他作品でのきめ細かな名演とは違った味わいを残す。路地裏の物売りの声や拍子木を打つ音など、音声の表情も実に豊かである。。